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Rooptコラム

【空き家活用】宮城県石巻市の空き家・空き店舗の活用事例を紹介!

近年、日本全国で空き家問題が大きくクローズアップされており、空き家を活用してビジネスや新しい活動を始める人も増えています。

空き家・空き店舗の活動はそういった社会問題を解決するだけでなく、チャレンジの機会を提供する側面もあります。

「空き家・空き店舗を活用したビジネスにはどういったものがあるんだろう?」と気になる人もいると思い、今回は宮城県石巻市の事例を紹介します。

物件のイメージや活用法など、ご自身でもいろんなことを考えながら読んでいただけると嬉しいです。

空き家・空き店舗を活用してビジネスを始めるメリット

ビジネスを始める形は色々ありますが、店舗型ビジネスを空き家・空き店舗を活用して始めるメリットは以下の5つが挙げられます。

①コスト削減

「空き家活用」と聞いて多くの人が想像する点だと思いますが、コスト削減はやはり大きなメリットです。

新築ではなく既存の空き家を活用することで、建設コストや設備投資を最小限に抑えることができます。

②地域コミュニティにアクセスしやすくなる

建物自体に歴史があり、その歴史を地域の方々は知っているため、その空き家を活用すること自体が関心を持ってもらえるきっかけになります。

また、大家さんとコミュニケーションを取ることで、地域の方を紹介してもらいやすくなるかもしれません。

③地域貢献に繋がる

今や空き家問題は全国共通の問題で、空き家を活用することは地域貢献に大きく繋がります。

空いている空き家を活用するだけでなく、新規ビジネスを興すことで、地域経済の活性化にも貢献することができます。

④環境への配慮

空き家を活用することで、新たな建設に伴う環境への負荷を軽減することができます。

廃材を活用したり、家具などを譲り受けたりすることで、サステナブルな形で改修を進めることにも繋がります。

⑤スピーディーにビジネスを始められる

店舗を活用したビジネスを始めたい場合、新築で物件を建築するよりも、既存の建物を利用することでスピーディーにビジネスを始められます。

空き家の状態によっては、間取りやレイアウトなどをそのまま活用して、ビジネスをより迅速に始めることも可能です。

宮城県石巻市の空き家・空き店舗活用事例

ではここから、宮城県石巻市における空き家・空き店舗の活用事例を紹介します。

ビジネスのジャンルも空き家の使用用途も様々なので、「こんな形もありなんだな」と感じてもらえると嬉しいです。

【カフェ&劇場】シアターキネマティカ

2022年にオープンした、カフェと劇場のエンタメ複合施設『シアターキネマティカ』。

かつて芸術関連の施設が集まっていた地域に、「芸術の炎は絶対に絶やしてはいけない」という想いで、元々布団屋さんだった物件を活用して運営しています。

手前にカフェ、奥に劇場という構造で、「芸術に馴染みがない人でも気軽に入れる場所にしたい」という意図があります。

ほぼ毎週上映やイベントが開催されており、地域の新たな芸術拠点となっています。

住所:〒986-0822 宮城県石巻市中央1丁目3−12
アクセス:JR石巻駅から徒歩12分
公式HP:https://www.r-ishinomaki.com/kinematica
シアターキネマティカ
シアターキネマティカ

【醸造所】ISHINOMAKI HOP WORKS

シアターキネマティカの隣に、元々日活パール劇場だった建物を活用した『ISHINOMAKI HOP WORKS』という醸造所があります。

ホップを自社栽培している「一般社団法人イシノマキ・ファーム」という農業法人が運営する醸造所で、自社のホップを自社の醸造所に持ち込んで自社でクラフトビールを製造するという流れを確立しています。

また、シアターキネマティカとの間にビアスタンドを作るクラウドファンディングも2023年春に実施しており、連携して地域を盛り上げる動きが生まれています。

醸造所は通常時は開放しておらず、不定期に開放dayを開催しているので、気になる方はISHINOMAKI HOP WORKSのHPやInstagramアカウントをチェックしてみてください。

住所:〒986-0822 宮城県石巻市中央1丁目3−14
アクセス:JR石巻駅から徒歩12分
公式HP:https://www.ishinomakihopworks.com/
ISHINOMAKI HOP WORKS
ISHINOMAKI HOP WORKS
ISHINOMAKI HOP WORKS

【カフェ&コワーキングスペース】IRORI石巻

「世界で一番面白い街のロビー IRORI石巻」というコンセプトで運営する『IRORI石巻』。

東日本大震災で被災したガレージを手作りで改装し誕生した施設で、カフェ&コワーキングスペースとして地域住民が気軽に入れる場所となっています。

カフェスペースはなんと「注文しなくても着席できる」システムになっており、高校生などがただ立ち寄って、大人と交流できる機会も生まれています。

コワーキングスペースは月5000円から利用可能で、追加料金を支払えば法人登記もできます。

住所:〒986-0822 宮城県石巻市中央2丁目10−2 新田屋ビル 1F
アクセス:JR石巻駅から徒歩10分
公式HP:http://irori.ishinomaki2.com/
IRORI
IRORI

【ものづくり工房】みち草工房

車道に接道しておらず、複数ある民家の”さらに奥”という悪条件の空き家を活用して、ものづくり好きが集まってシェア工房として活用しているのが『みち草工房』。

利用者がシェアして利用するだけでなく、名前の通り、週に数回ある開放日は誰でも気軽に入れるようになっています。

シェアで利用するからこそ一人当たりのコストを抑える事ができ、かつそれぞれでコラボした取り組みが多く生まれています。

2023年夏時点では、縫製作家と占い師、雑貨屋と哲学者の4人でシェアしています。

住所:〒986-0831 宮城県石巻市羽黒町1丁目2−22
アクセス:JR石巻駅から徒歩15分
公式HP:http://instagram.com/michikusa.kobo

【カフェ&生活体験施設】浜の暮らしのはまぐり堂

東日本大震災の影響で4世帯8人(2023年9月現在)まで減少した限界集落・蛤浜(はまぐりはま)で、浜の暮らしの豊かさを発信するために活動している拠点が『浜の暮らしのはまぐり堂』。

オーナーの実家だった築100年の空き家をDIYでリノベーションし、蛤浜の豊かな自然とととに落ち着いた時間を過ごせる場所になっています。

10年(2023年9月現在)の歴史の中で形態を柔軟に変えながら、現在は土曜日限定のランチ&喫茶と、漁業体験を含めた宿泊プランの主に2つを提供しています。

関係人口作りにいち早く着手した施設でもあるため、まちづくりの分野でも全国的に注目を集めています。

住所:〒986-2353 宮城県石巻市桃浦蛤浜18
アクセス:JR石巻駅から車で20分
公式HP:https://www.hamaguridou.com/
はまぐり堂
はまぐり堂

【惣菜屋】SONO

元床屋さんの建物をリノベーションして運営している『SONO』というお惣菜屋さん。

床屋さんの雰囲気を残しながら、明るい雰囲気のお惣菜屋さんに仕上がっています。

アスリートフードマイスターの資格を持つオーナーの料理は、栄養バランスも良く美味であるため、地域の主婦を中心に人気を博しています。

中でもいちご大福が人気商品で、いちご大福の日はオープン後すぐに売り切れるほど。

住所:〒986-0832 宮城県石巻市泉町1丁目2−2
アクセス:JR石巻駅から徒歩15分
公式HP:https://instagram.com/sono.mimi

【アートギャラリー】日和坂アート研究舎

日和山という小高い丘へ登っている最中に、『日和坂アート研究舎』という蔵付きの現代アートギャラリーがあります。

パルコキノシタさんというアーティストが、制作しながらギャラリーとして運営しています。

他のアーティストの企画展も定期開催しているため、行くたびに見られる作品が変わる楽しさもあります。

坂の中腹にあり、他の民家の”屋根”をすぐそこに見られるという独特の面白さもあるアートギャラリーです。

住所:〒986-0833 宮城県石巻市日和が丘1丁目8−9
アクセス:JR石巻駅から徒歩20分
公式HP:https://parcokinoshita.tumblr.com/

石巻市のRooptの空き家活用事例

ではここから、同じく宮城県石巻市におけるRooptの空き家活用事例について紹介します。

【ゲストハウス】OGAWA(Roopt石巻泉町)

先述のSONOの隣で、『OGAWA』というゲストハウスを運営しています。

築70年の空き家を取得し、ミニマムなリノベーションでゲストハウスとして運営を始めています。

一人旅の利用も団体利用もあり、様々な用途で滞在できるのが持ち味です。

OGAWAに滞在したゲストがSONOで惣菜を買うという好循環も生まれています。

住所:〒986-0832 宮城県石巻市泉町1丁目2−2
駐車場:なし
アクセス:JR石巻駅から徒歩15分
公式HP:https://roopt.jp/stay/ishinomaki-izumicho_ogawa/

【シェアハウス】Roopt石巻日和が丘

先述の日和坂アート研究舎からさらに坂を登ったところにあるのが、『Roopt日和が丘』というシェアハウス。

保険会社の元社員寮を改修して活用しており、空き家となってからの年数が短かったため、良い保存状態のまま運営しています。

シェアハウスの一室をゲストルームとして運用しているため、シェアハウスの入居者とゲストとの間で無理なく交流ができるのも特徴です。

シェアハウスとしてリビングや水回りを共同で利用するプランの他、フロアを丸ごと借りられるプランもあります。

住所:宮城県石巻市日和が丘1丁目21-13
駐車場:なし
アクセス:JR石巻駅から徒歩20分
公式HP:https://roopt.jp/sharehouse/miyagi/ishinomaki/ishinomaki-hiyorigaoka/

まとめ

今回は、宮城県石巻市における空き家・空き店舗の活用事例を紹介しました。

ビジネスや新しい活動を始めたい人の中で、場所を使ったことを始めたい人もいると思いますが、そのような人にとって”空き家”は魅力的な選択肢となります。

自治体の補助金などを活用すれば、想定よりも低コストで始められることもあるので、「空き家・空き店舗を活用したビジネス」もぜひ検討してみてください。

空き家の相続、活用にお困りの方はぜひ巻組へご相談を

株式会社巻組では、空き家の相続や活用にお困りの日本全国の方の力になるべく、2023年春より家じまいの空き家ポータルサイトを運営しています。

不動産価値が低いとされてきた空き家をリノベーションし、シェアハウス等として運用してきた経験を生かし、物件をお持ちの方からお探しの方へお繋ぎするための情報を掲載しています。

「今後空き家になる物件があるけどどうしよう?」「どうやって相続すればいいんだろう?」など、些細なことでも大歓迎なので、空き家についてお困りの方はぜひ気軽にお問合せください。

Rooptとは?

Rooptは、レトロだけど状態のいい空き家を最低限のリノベーションでシェアハウスとして再生し、人の賑わいを生み出すシェアハウスブランドの名称。

1日から入居できる、複数拠点を行き来できるなど、自由な生き方を実現できるシェアハウスです。

2023年10月時点では宮城県石巻市、東松島市、塩竈市、東京都で6物件を展開しています。

〜1日から入居できる「自由な生き方応援」シェアハウス『Roopt』〜
公式サイト https://roopt.jp/
Instagram https://www.instagram.com/roopt_sharehouse/
Facebookページ https://www.facebook.com/roopt.sharehouse


text by. Takashi SUMIDA https://linktr.ee/sumida_world

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